ガソリン車とEV、結局どっちが得?2025年度売れ筋No.1「ヤリス」と本気で比較してみた
この記事がおすすめな人
- EVとガソリン車が本当にお得なのはどっちか知りたい人
- CEV補助金や税制優遇の「今の」制度を正確に知りたい人
- 実際にEVに乗っている人のリアルな維持費データを見たい人
「EVってガソリン車より高いんでしょ?」という声をよく聞きます。実際、車両本体価格だけを見ればその通りです。ただ、補助金・税制優遇・維持費まで含めて計算すると、印象が変わってくる部分もあります。
今回は、私が乗っているVOLVO EX30と、2025年度(2025年4月〜2026年3月)の登録乗用車販売台数No.1であるトヨタ・ヤリスを比較対象に、正直な数字で検証してみました。

比較対象について
| VOLVO EX30 | トヨタ・ヤリス(ハイブリッド) | |
|---|---|---|
| タイプ | コンパクトSUV(EV) | コンパクトカー(HV) |
| 2025年度販売実績 | ― | 154,627台(登録車No.1) |
| 車両本体価格(目安) | 約470万円台〜 | 約200万円台〜 |
ボディサイズやカテゴリーは異なりますが、「新車で乗り換えを検討する人が比較しがちな価格帯・人気車」という観点で選びました。
①購入価格:単純比較では確かにEVが高い
車両本体価格だけを見ると、EX30はヤリスよりも200万円以上高くなります。ここだけ見れば「EVは高い」という印象は間違っていません。ただし、次の補助金・税制優遇を考慮すると、実質的な差は縮まります。
②CEV補助金:EVだけの大きなアドバンテージ
EVには国の「CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)」が使えます。金額は車種・グレード・登録時期によって変動しますが、私がEX30を購入した際に実際に受け取った補助金は40万円でした。
2026年度は制度が見直され、対象車のランクに応じて最大130万円まで拡大される枠組みになっています。ただし車種ごとの正確な金額は年度によって変更されるので、購入を検討する際は必ず「次世代自動車振興センター(CEV補助金)」の公式サイトで最新の交付額を確認してください。
ガソリン車のヤリスには、この種の購入補助金はありません。ここは明確にEVの強みです。単純比較で約200万円以上あった価格差も、この40万円で実質的に縮まります。
③自動車税・環境性能割:実は「優遇が減った」ことも正直に
ここは意外と知られていないので、正直にお伝えします。
環境性能割(購入時にかかる税)は、2026年3月31日をもって廃止されました。 これまでEVは非課税、ガソリン車は0〜3%課税という差がありましたが、この税金自体が全車種でなくなったため、この面でのEVの優遇は事実上消滅しています。
一方で、グリーン化特例(新車登録の翌年度の自動車税・軽自動車税を軽減する制度)は、2年延長されて令和8・9年度も継続しています。EVはこの軽減の対象になりますが、ガソリン車(特に燃費性能の低い車種)は逆に税率が上がる「重課」の対象になることもあります。
つまり、「購入時の税金」でのEVの優位性は薄れたが、「翌年度以降の自動車税」では依然としてEVに分がある、というのが2026年現在の正確な状況です。
実際に私がEX30で支払った自動車税は、初年度が6,300円、2年目以降は25,000円でした。ガソリン車の1,000cc超1,500cc以下クラス(ヤリスなどが該当)の標準税率は年間30,500円なので、初年度はもちろん、2年目以降も年間5,500円ほど安く済んでいる計算になります。
④オイル交換・エンジンメンテナンスが不要
EVならではの分かりやすいメリットです。エンジンがないため、以下のメンテナンスが一切不要になります。
- エンジンオイル交換
- オイルフィルター交換
- スパークプラグ交換
- エンジン関連の各種消耗品
ガソリン車では数千km〜1万kmごとにオイル交換が必要になり、工賃込みで1回あたり5,000〜1万円程度かかることが一般的です。
以前乗っていたガソリン車では、5,000kmごとにオイル交換をしていて、1回5,000円かかっていました。 私の走行距離だと、だいたい4ヶ月に1回のペースです。年間だと1万5,000円ほどの出費になりますが、正直それ以上にきつかったのが時間の負担です。オイル交換のたびに、休日を半日つぶしてディーラーや整備工場に行っていました。EVに乗り換えてからは、この「オイル交換のための半日」が丸ごとなくなったのが、金額以上に大きなメリットだと感じています。

⑤日々の燃料費・充電費:実データで比較
ここは、このブログでずっと記録してきた実データをそのまま使います。2026年2月〜7月の半年間、私の充電コストは1kmあたり平均約5.62円でした。

ヤリス(ハイブリッド)は非常に燃費が良い車種で、WLTCモードで最大36.0km/Lを実現しています。仮にレギュラーガソリンを170円/Lとして計算すると、1kmあたり約4.7円になります。
正直に言うと、ヤリスハイブリッドの燃費性能が高すぎて、単純な「1kmあたりの燃料費」ではEVとほぼ互角、場合によってはガソリン車の方が安くなることもあります。 私のEVコストが急速充電への依存度によって変動しているのに対し、ヤリスハイブリッドの低燃費は走り方に左右されにくいという安定感があります。
ただし、私のように自宅充電なしで無料スポットを活用できれば、EVの方が明確に安くなる月もあるというのも事実です(6月は1kmあたり約5.14円まで下がりました)。
まとめ:結局どっちが得なのか
正直に結論を出すと、「購入価格+補助金」まではEVに分があり、「日々の燃料費」は使い方次第で互角、というのが今回の比較で見えてきたことです。
| 項目 | 有利なのは |
|---|---|
| 車両本体価格 | ガソリン車(ヤリス) |
| 補助金 | EV(EX30) |
| 購入時の税金(環境性能割) | 差がなくなった(2026年廃止) |
| 翌年度の自動車税 | EV(グリーン化特例) |
| メンテナンス(オイル交換など) | EV |
| 日々の燃料費 | 使い方次第でほぼ互角 |
ハイブリッド車の燃費性能が年々上がっていることもあり、「EVなら絶対に得」とは言い切れないのが正直なところです。ただ、40万円の補助金、2年目以降も年間5,500円安い自動車税、そして何より「オイル交換のために休日を半日使わなくてよくなった」という時間的な余裕は、数字だけでは語れない大きなメリットだと感じています。無料充電スポットを活用できる環境があるなら、EVのコストメリットはさらに出しやすくなります。
購入補助金や税制は毎年のように変わるので、実際に購入を検討する際は、必ず最新の情報を確認することをおすすめします。
